業界ニュース2019年5・6月

2019年07月15日

業界ニュース, 特集

2019年の6月となりました。今年も梅雨の時期がやってきます。この時期は出荷用の段ボールが少ししなりますね。

 6月はG20サミット首脳会議が大阪で開催されました。最近メディアでよく取り上げられるようになった海洋プラスチックごみと環境について、新たな汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が共有されました。その他にも経済、貿易、データ通信など様々なテーマが議論されました。より良い世界になるように期待したいです。

それでは、2019年5月、6月の業界ニュースや記事を紹介します。

泉州電業、ハノイに現地法人を設立へ―電線・ケーブル販売

・泉州電業は、ベトナムのハノイに現地法人「泉州エレクトリック・ベトナム(Senshu Electric Vietnam)」を設立

・資本金は160万USD(約1億7800万円)で、泉州電業が100%出資

・高い経済成長が見込まれるベトナム市場へ本格参入

ロールスロイス カリナン シートベルト張力制御不具合

・「カリナン」のシートベルトに不具合があり、国土交通省にリコールを届け出た

・ワイヤーハーネスのコネクター内ピン配列に不具合

・衝突時に前席左右シートベルトの張力制御が適切に行われない恐れ

雑音耐性を高めた車載機器向け電圧トラッカーIC、リコー電子デバイスが発売

・雑音耐性を高めた車載機器向け電圧トラッカーIC「R1540シリーズ」を発売

・オフボードセンサーを利用すると、ワイヤーハーネスが電磁波を拾うアンテナとなり電源ラインに雑音が誘起される

・「R1540シリーズ」を使えば雑音対策が不要になり、設計工数や部品点数、実装面積を削減できる

新社長 タツタ電線 宮下博仁氏

・2019年6月をもってタツタ電線の社長に宮下 博仁氏が就任

・外池前社長が牽引して策定された2025長期ビジョンの実現にむけて全力を尽くす

・次代を担う事業の開発に積極的に取り組む

LS電線、ベトナム工場の拡大移転を検討

・1996年にベトナム・ハイフォン市に設立した電線工場が老朽化、付近に16万5,000平方メートルの敷地を確保して新たな工場建設へ

・ベトナムの電線市場は政府の電力インフラ拡充や外国人投資、建設需要の増加によって拡大が続く

・LS電線アジアは2019年4月に、同市で電線素材工場の増設工事を終えたばかり

古河電、今期最終28%減益 電子部品の販売低迷

・古川電工は2020年3月期の連結純利益が28%減の210億円、売上高は3%減の9600億円、営業利益は2%減の400億円となる見通し

・データセンターやスマートフォン向けの電子部材の需要低迷を見込む

・次世代通信規格5Gや高圧電線向けの投資で研究開発費や減価償却費が増加

中継ワイヤーハーネスが不要となり、部品点数や組み立て工数の削減に貢献

・パナソニックは、FPCと基板を直接接続できる独自構造のコネクタを製品化

・これまで接続時に必要だったワイヤーハーネスが不要となり部品点数と組み立て工数を削減、かつ自動車の軽量化と燃費向上へ貢献

・プラグとレセプタクルを確実に挟み込む独自のダブリクリップ接点構造を採用し優れた耐振動性を実現

日立金属、EPBハーネス増産―ベトナムとタイで生産強化

・日立金属はベトナム拠点にハーネス用ケーブルの製造設備を導入、またタイ拠点のEPB用ハーネスの生産能力を増強

・Electrical Parking Brake(EPB、電動パーキングブレーキ)用ワイヤーハーネスの旺盛な需要に応じる

・EPBはスイッチ操作で電気的にタイヤを固定させる機構で、従来の機械的なレバーとワイヤーによるパーキングブレーキに置き換わる制動システム

OKI、伸縮するフレキシブル基板「伸縮FPC」を販売開始

・OKI電線は伸縮するフレキシブル基板「伸縮FPC」を新たなラインアップとして販売開始

・衣類型のウェアラブルデバイス用の配線材には軽薄性、柔軟性、実装性、伸縮性が求められる

・伸縮基材はゴムのように繰り返し伸縮でき、耐熱性を有し、はんだによる部品実装可能

アウディが初の電気自動車をリコール、火災の可能性

・アウディ初の電気自動車「E-Tron SUV」にバッテリー火災の危険性があるとして米国内での自主回収を発表

・リコール対象は米国内の約540台で、発売以来の販売台数の約半分に相当

・対象車のワイヤーハーネスに不具合があり、バッテリーセルに水分が染み込んで火災を引き起こす可能性

日本軽金属や古河電工、アルミ電線増産 EV需要にらむ

・日本軽金属は車用のアルミ電線の生産を3倍に増産、古河電気工業もベトナム工場を増強し4倍の増産

・車の軽量化や電動化の流れによりアルミ電線増産へシフト

・技術開発によりアルミは銅に比べて材料コストも3分の1程度に下がると言われている

昭和電線HDと古河電工、汎用電線事業で業務提携

・昭和電線ホールディングスと古河電気工業は建設などの汎用電線事業で業務提携し、両社の販売事業を統合

・2020年4月1日付で両社の共同出資で電線の販売会社SFCCを新設

・中長期的な国内電線需要の縮小を見据え、販売事業の統合による業務の効率化を進める