BGM(音楽)活用で工場現場の作業効率UP!

2020年12月07日

運営・経営

 皆さんはワイヤーハーネスの製造現場や事務所などでBGMを流しているのを見たことがありますか?ラジオや音楽を流している事業所を見たことがありますが、どちらかというと少ない印象があります。BGMは作業効率を向上させる効果があり、かつ作業者のメンタルヘルスにも良い影響を与えます。ここではBGMが作業効率などに与える影響について紹介します。

BGMの効果

 BGMはバックグラウンドミュージック(background music)の略で、「映画・放送などで背景に流す音楽。また、工場・病院などで雰囲気づくりのために流す音楽。」と定義されています。定義にも「工場」とあるように、BGMは古くは産業革命の頃から作業現場に活用されてきています。作業効率を向上させるかどうかの実験や検証は1900年代初頭から行われていて、数々の成果が報告されているのです。検証結果や論文によるとBGMは作業効率を数パーセント向上させることがわかっています。BGMの種類はポップスなどよりもクラシックの方が効果が高いそうです。

 また、BGMを聞くことによって副交感神経が刺激されストレスをやわらげる効果も認められています。2015年の労働安全衛生法改正では労働者が50名以上の全事業場で、ストレスチェック実施が義務化されるなど、従業員のメンタルヘルス(心の健康)に対する企業の対応は社会問題となっています。BGMはメンタルヘルスの向上に効果があり、働き方改革の一環としてBGMを職場に取り入れる企業は増えています。

ワイヤーハーネス製造現場でのBGM検証結果

 ワイヤーハーネスの大学ではBGMによってワイヤーハーネス製造の作業効率がどの程度向上するかどうか実際に検証をおこないました。検証に用いたBGMは世界最大の音楽企業であるユニバーサルミュージックが提供している工場向けに作られた曲が合法的に利用できる「Smart BGMワークプラン」です。PCやタブレット、スマートフォンからBGMを簡単に流すことができます

Smart BGMとは?

作業効率とBGM(音楽)

 検証ではタブレットとBluetoothスピーカーを用いて、「作業効率UP(クラシック)」というプレイリストを使用しました。組立作業や検査作業をしている作業現場にBGMを流して、BGMを流してといるときと流していないときの作業効率がどの程度変化するか測定しました。結果は平均して約4.0%の作業効率向上が確認されました。4%も効率が上がるということは工場の製造量が増加するため、BGMは売上と利益の増加に貢献します。

 また、作業者に感想を聞いてみるとBGMがあった方が良いと応える人が多く好評でした。作業場では周囲でいろいろな音が発生しますが、BGMがあるとそういった音が気にならず作業に集中できるという意見が多くでました。一方で音量が大きいと逆に気になって不快に感じてしまうので、あまり気にならない程度がベストでした。

 検証の結果から、ワイヤーハーネス製造現場にBGMを導入することは作業効率が向上し作業者の満足度も高いことがわかりました。「Smart BGMワークプラン」は月額2980円(税別)の音楽配信サービスですが、14日間は無料で利用することができますので、是非試してみてはいかがでしょうか。

工場向けに作られたプレイリストがを利用できる本サイト経由の独自プラン
「Smart BGMワークプラン」14日間無料

 なお、Smart BGMは任意の時間に違う曲を流したり、始業合図などの時間を設定してチャイムを流すタイマー機能も備えています。例えば休み時間に明るい曲を流すと良い気分転換になります。チャイムは始業、休憩、休憩終了、終業が一般的ですが、終業前5分に掃除開始のチャイムを設定するなど自由に活用することができます。土日は音楽を流さないなど、曜日別の設定なども可能です。

BGMを流すのに気をつけなければならないこと

 最近はApple MusicやYouTube、Amazon プライム、Spotifyなどで音楽を一部無料や定額制で聴き放題というサービスもありますが、これらのサービスを飲食店などで流すことは著作権の侵害にあたります。工場は「事業所」という扱いで音楽著作権のうち一部が免除されているのですが、いずれにしても上記にあげたようなサービスは、「私的利用」の範囲内で利用するための権利処理しか含まれず、営利を目的とした場での使用は違法行為となります。

 使用状況によっては著作権の侵害を問われ、法的措置を取られることも考えられます。著作権の侵害が認められると罰則が発生しますので、音楽を工場などで流す場合は著作権の問題をクリアしている配信サービスを利用する必要があります。Smart BGMワークプランはユニバーサル ミュージック直営のサービスなので著作権の問題は全てクリアしています。音楽を職場に活用する場合は、著作権の問題に気を付けましょう。