業界ニュース2020年7~9月
2020年11月13日
2020年の9月となりました。新型コロナウイルスの感染者数が世界的に増加し続け、まだまだ収束する気配がありません。日本では7月中旬から感染拡大の第2波がきましたが、9月は少し落ち着きました。
8月には安倍総理大臣が持病が悪化したことなどから国政に支障が出る事態は避けたいという理由で総理大臣を辞任しました。安倍晋三首相の連続在任日数は2822日で、大叔父である佐藤栄作の記録を抜き歴代1位とのこと。長い間、お疲れ様でした。
それでは、2020年7~9月の業界ニュースや記事を紹介します。
古川電工 アルミケーブル官公庁で初採用
・高機能型低圧アルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブル」が官公庁案件で初めて採用
・本製品は導体にアルミ、絶縁被膜に柔軟性架橋ポリエチレンを採用
・2024年度までに売上高を20億円に拡大する計画
冨士電線、LANケーブルの生産能力1割増強。学校・産業機械向け需要増に対応
・昭和電線グループの冨士電線は2020年度上期中をめどに、LANケーブルの生産能力を10~15%増強
・学校での通信ネットワークの整備、産業機械の高度化など今後需要が拡大する見通し
・高性能な耐火電線を2020年度内にも市場に投入、高性能消防用ケーブルの開発に注力
日系電線海外法人の19年度出荷量、銅製絶縁電線は4%減の42万トン。輸送用・巻線など前年割れ
・2019年度の日系電線メーカー海外現地法人の銅製絶縁電線の出荷総量は42万1440トンで前年度比4%減
・電力用や通信用の電線・ケーブルは前年超え、主力の輸送用電線のほかボリュームの大きい巻線が減少
・出荷金額は1兆1766億9700万円で同5・6%減、3年ぶりのマイナス
車載用ケーブル被覆装置を基に医療用チューブ、カテーテル向け製造装置を開発
・電線被覆装置を製造する大宮精機は、技術を生かし高い成長が期待できる医療分野に進出
・医療用チューブの押出成形装置やカテーテル・ガイドワイヤーに樹脂をコーティングする焼成装置を製造
・ベンチャー企業に医療用チューブの製品を納めたことがキッカケ
東特線が反発、125℃高耐熱フレキシブルフラットケーブルを開発
・東京特殊電線は125℃の環境で使用可能な高耐熱フレキシブルフラットケーブル「LEAFCONN」を開発
・125℃の環境下になる自動車の内部配線用や高速伝送が要求される画像信号伝送用として利用が可能
・薄型で折り曲げ可能な本製品は軽量化や省スペース化にも貢献
タツタ電線、米スタートアップに投資
・タツタ電線は米スタートアップのアプライド・キャビテーション社の新株予約権付社債を引き受けた
・アプライド社は液体内の圧力を変動させることで粒子を分散させる技術を持ち、タツタ電線の機能性ペースト事業にシナジー
・タツタ電線は今後、放熱材用や半導体パッケージシールド用のペーストの開発をめざす
電線36メートル盗んだ少年窃盗グループ3人を逮捕
・埼玉県本庄市朝日町の電気工事会社敷地内から、電線36メートルなど11点(計約60万円相当)を盗んだ疑い
・男らは夜間に車で現場に行き、盗んだ電線などを県内のリサイクルショップで売却
・昨年末ごろから県北部を中心に新築工事現場や工務店などで電線や電気工具が盗まれる事件が多発
町工場20社の技術が集結「くだらないモノ日本一」を決める戦い 「第1回 K-1グランプリ」
・「K-1グランプリ」とは、モノづくりのプロが自社技術を駆使して「くだらなくて笑えてしまう一品」を本気で製作し「くだらないモノ日本一」を決めるコンテスト
・自社技術をぶつけ合い本気で戦う町工場の姿で、日本に元気と勇気を届ける
・愛知県から株式会社三洲ワイヤーハーネスが参加
冨士電線、耐熱LANケーブル拡販。60・80メートル品追加、長距離配線可能に
・昭和電線ホールディングス傘下の冨士電線は、耐熱LANケーブルの品ぞろえを拡充
・従来製品は40mが最長、新たに60m品と80m品をラインアップ、80m品は二重シールド構造の高遮へい仕様
・Iot化を背景に高温環境になる工場で情報伝送が可能な耐熱LANケーブルの需要が増加
電線大手5社4~6月期、1社が減益・4社赤字。自動車関連事業が苦戦
・経常損益は住友電工と古河電工、フジクラが赤字で昭和電線ホールディングスが減益、日立金属は電線材料事業の調整後営業損益が赤字
・新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受け自動車関連事業の苦戦が目立つ
・エレクトロニクス関連事業は巣ごもり需要などで損益改善の動きも
今仙電機製作所の20年4~6月期、最終損益18億円の赤字
・売上高は前年同期比31.2%減の190億円、経常損益は16億円の赤字
・新型コロナウイルス感染症の影響、自動車部品関連事業は日本と中国での受注減により売上減少、営業損益赤字
・新型コロナウイルス感染症の影響、ワイヤーハーネス関連事業は工作機械及び航空機関連の受注減少、売上減少、営業損益赤字
ベトナムに第3の新拠点を設立し、ワイヤハーネスの生産能力増強
・古河電工グループの古河AS株式会社、日系自動車メーカーの車両軽量化へのニーズ拡大に対応するアルミワイヤハーネス生産能力増強
・BCPを考慮したグローバル供給体制の相互補完を可能に
・ ベトナムの既存拠点の人的リソース生かし短期間の立ち上げを実現
「らくらくアルミケーブル(TM)」メガソーラー発電所に採用
・古河電気工業の高機能型低圧アルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブルTM」が、メガソーラー発電所に採用
・銅線の転売を狙ったケーブルの盗難が多発するなか、アルミ導体ケーブルは盗難防止にも有用
・「かるい」「かんたん」「柔らかい」、早期復旧を望む現場の作業効率改善に貢献
住友電装、フィリピンにワイヤーハーネス工場を新設
・住友電装がフィリピンの北部パンガシナンのビナロナンにワイヤーハーネス工場を新設
・新設工場は、地域コミュニティの雇用を増やし、フィリピンにおける配線業界の発展を後押し
・ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が昨年に日本に訪問した際に、日本政府と経済協力を深化させる協定を締結したことに関連