左利き用はさみの検証

2017年05月01日

加工・検査・技術

ワイヤーハーネスの製造工程ではケーブルや編組の切断作業にはさみを使用します。アルスコーポレーションのクラフトチョキというはさみは切れ味が良く、耐久性も高いため広く使用されています。

今回は、「左利きの作業者が左利き用のクラフトチョキを使用した場合に作業効率が良くなるのではないか」という仮説をたて、実際に検証してみました。


左利き用クラフトチョキ 330H-L (アルスコーポレーション)

 左利き用のはさみは左手で指が入れやすく、左手で握りやすくなっています。また2枚の刃の合わせ方も右用の逆となっています。これは切り口の部分が見えやすいようにするためです。

左利きの作業者に左利き用クラフトチョキを使用してもらい作業性を調べたところ、生活上と仕事上で右利き用のはさみを使うことに慣れているため、あまり効率は変わらないという結論に至りました。残念な結果でした。

世間では右利き用のはさみが通常使用されているため、左利きであっても使用することに慣れているようです。左利きの人によっては右利き、左利きのどちらのはさみでも変わりなく使えるという人もいました。