組織開発

2017年10月02日

運営・経営

 人事部の仕事は採用に止まりません。会社が掲げた経営目標を達成するべく、社員の力量と部署の方針を踏まえた人事配置を考え、組織がうまく回るように構築し、組織力を向上させる役割も担います。零細企業や小企業から会社を大きくするためにはこのような組織開発の活動が必要となってきます。組織開発について以下紹介します。

業務マニュアル作成やナレッジ共有

 社員が業務を通して知り得た情報や知識を共有するナレッジマネージメントも人事部の仕事です。社員であればいつでも誰でも閲覧可能にすることで、知識の底上げにも繋がり、結果的に能力開発にも繋がります。業務マニュアルの作成やイントラネットの構築などが有効な手段です。

リーダーの育成

 部長や課長などの部内全体をみる役割の他に、主査や係長などの現場スタッフに寄り添うリーダーの育成は欠かせません。上下を繋ぐ役割は誰もができるものではなく、それ相応の能力や精神力が必要とされます。

企業としてのビジョンやクレドなどの策定

 企業が何をどう考え、どういう方向に進むのか、誰もが原点に帰れるクレドの策定はとても重要な役割を担います。クレドとは企業活動の拠り所となる価値観や行動規範を簡潔に表現した文言です。

多様性を踏まえた人事育成

 受け継がなければならない伝統がある一方で、時代に合わせて変化していかなければならないこともあります。似たような人材ばかりを育成していても発展性に欠けます。めまぐるしく変わっていく社会を前に、慣例に従うだけが正解ではないことを踏まえ、多様性のある人事育成も考えて行かなければなりません。

社内コミュニケーションの推進

 縦割りの構造ではスムーズなコミュニケーションにかけるもの。日常的に部署間の風通しを良くしておくことで、時には部署を超えたプロジェクトで、想像以上の効果をもたらすこともあります。レクリエーションやイベントなどで社内の交流を図ること。そしてシナジー効果を生み出すコミュニケーションの場を設けるのも人事部の大切な仕事です。

 なお、会社及び各部署が請け負う目標へコミットすることを最終目標とし、適材適所に人材を配置し、人材育成に業務改善を重ね、強靭な組織力を培えるよう定期的な協議が必要です。

 ワイヤーハーネスを製造している企業は零細中小業が多く、組織開発に対する活動が疎かになっている傾向があります。それぞれの項目は全て重要です。人が育たない、効率が上がらない、情報共有がされていないなどといった問題は組織開発の活動によって改善されていきます。真剣に取り組みましょう。