ワイヤーハーネスの半田工程

2017年03月31日

加工・検査・技術

 ワイヤーハーネスの加工における半田工程は電線の芯線をコネクタ、ピン、基盤に半田結線する工程です。被覆剥き工程の後工程となります。半田は錫に鉛、銀、亜鉛、銅などの金属を配合した合金で通電性があり200℃前後の温度で融解して液体状に変化し常温で個体に戻ります。この性質を利用して金属同士、金属と金属以外の素材を接合する作業に幅広く使用されています。ワイヤーハーネスの加工では半田は芯線とコネクタ、ピン、基盤との接合に使用されます。半田作業は通常半田ごてと呼ばれる工具を用いておこない、半田は糸状に巻かれた糸半田を使用します。

 半田工程は予備半田、固定、結線、保護作業に分類されます。予備半田は接合する部分である芯線やコネクタ部にあらかじめ半田を流し込む作業です。予備半田作業により後の結線作業をきれいに短時間でおこなう事が出来ます。次に芯線をコネクタ、ピン、基盤の接合したい部分に固定し、半田を流し込み結線します。結線後は結線部周辺を保護チューブやテープなどで覆い保護します。半田ごてと半田、半田直後の結線部周辺は高温となっていますので、触れないように注意が必要です。また、半田ごてで結線部に熱を加えすぎると結線部と周囲が変質し溶解したり、劣化するので熱の加え方を工夫しましょう。

 半田の作業は半田ごてを用いた手作業が主流ですが半田槽を用いて予備半田をおこなったり、切断・剥き・予備半田までの作業を自動でおこなう機械が開発されています。

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