ワイヤーハーネスと管理職育成

会社組織においては、新人育成と同時に、管理職に適した人材を育成する必要があります。ここでは、管理職を育成するための方法を考えていきましょう。

■管理職育成のためのポイント
　管理職を育成するためには、やはり研修が必要になります。部下を持つ管理職、幹部候補者を研修する場合は、多岐にわたるテーマがあります。管理職というのは、全体を管理・監督する者を差し、役職としては課長、部長などの階級を設け、管理職の下には数名の部下を擁することになります。
　特に、初めて管理職に就く新任の場合は、担当する部門全体を改めて把握する必要があります。技術からサービス、経理、人員配置、と小さな会社組織と捉えて経営者意識を芽生えさせ、部内及び社内での役割を認識させることが大切です。

■管理職研修のテーマ
　管理職研修については、社内独自の哲学を改めて学ぶ社内研修に加えて、研修を専門に行う業者に委託することで管理職としての見識が広げることに繋がりますので、導入を検討して損はありません。
　一般社会で通用する知識を得ておくことで、偏りを無くし、公平なジャッジを下すことができます。専門業者を数社選び、比較検討しながらカリキュラムを決定して行く方法も得策と言えます。

管理職研修のテーマの一例としては、

・経営ビジョンを実現するためにはどうすればいいか
・管理職として期待される役割と職務
・リーダーシップとは
・要求される管理職になるためにはどうすればいいか
・管理職から見た人事制度、就業規則
・部下を評価する方法
・ビジネスに関係するいろいろな制度、法律の把握
などが挙げられます。

　管理職は会社の幹部候補になる人材であるため、管理職研修が終わった後のフォローアップを人事や経営陣も一丸となってサポートすることが大切です。

■管理職研修を準備、実行する際に注意したいこと
　管理職研修を準備・実行する際に注意したいこととしては、
・準備段階で、研修内容について経営陣が積極的に加わり、あらかじめ十分に練る必要がある。
・研修の内容を詰める場合には、会社として必要なこと、広く通用する知識が得られるかどうか、いくつかの軸を立て、バランスに注意すること。
などが挙げられます。

　研修が終わった後は、フォローアップのために、研修報告書を作成するのみでなく、報告会を行って研修した結果を経営陣に対してプレゼンテーションをすることや、実践してどんな効果があったか、フィードバックすることも検討することで研修の効果が高まります。多忙の中、研修に割いた時間をより確実なものにするための施策もお忘れなく。

　ワイヤーハーネスを製造している企業は中小・零細企業が多く、管理職の育成が疎かになっている傾向があります。組織力を高め、企業を大きくしていくためには管理職のレベルアップが必要不可欠となります。管理職研修をおこなっていない場合はその必要性を改めて考えてみましょう。