業界ニュース2019年7・8月

2019年09月06日

業界ニュース, 特集

2019年の8月となりました。今年は梅雨が長く、台風や大雨もあり暑い日が少ないような感触がありますね。

8月はAIG全英女子オープンで渋野日向子選手が驚異的な巻き返しで、42年ぶりの日本人メジャー優勝という快挙を成し遂げました。1977年「全米女子プロゴルフ選手権」を制した樋口久子以来2人目の快挙ということで何ともビックで勇気づけられるニュースでした。放送を見て何度もシビれましたね。

それでは、2019年7月、8月の業界ニュースや記事を紹介します。

別所電線 タイ新工場で出荷開始

・電線・ワイヤーハーネスメーカーの別所電線はタイ新工場のワイヤハーネス出荷を開始

・年内には人員を6割以上増やし50人体制に引き上げる

・日本向けのアウトインを行い、将来は海外市場へのアウトアウトによる独立採算工場へ

日本モレックス、12.5Aの高電流に対応し、スムーズな嵌合を可能にした電線対基板用コネクター「Micro-Fit+コネクターシステム」を発表

・既存のMicro-Fit 3.0製品と比べて挿入力を40%低減し、組立作業者の負荷軽減に寄与

・インターフェース各側面の接点に完全絶縁型端子を採用することでアーク放電を防止

・端子が正しい位置に設置されない限り閉じることができないターミナル位置固定(TPA)機構を採用

志賀の北陸工場閉鎖 古河電工電線、赤字続きで

・汎用電線を製造する古河電工産業電線は12月末、志賀町の能登中核工業団地にある北陸工場を閉鎖

・古河電気工業によると汎用電線は企業の海外移転や人口減少の影響で、今後も市場が縮小

・市場が縮小する中で赤字が続き、物流費の高騰も追い打ちとなって操業停止を判断

富士電線工業 全製品「RoHS2」対応完了

・富士電線工業が電線・ケーブルの全製品にわたって最新の環境規制「RoHS2」対応を完了

・2年前から追加4物質も含まない製造活動と在庫入れ替えに取り組んできた

・境負荷低減ニーズの高まりに合わせ製品の安全性をピーアール

Amphenol ICC社のフレキシブルな電源コネクタ「Minitek(R) Pwrシリーズ」を販売開始

・3.0、4.2、5.7mmをラインアップ、コンパクト設計でありながら堅牢性と汎用性を備える

・100%スクーププルーフ構造により嵌合時のコンタクト破損を防止、手軽にワンタッチで嵌合

・ワイヤーサイズはPwr3.0では30AWG~20AWGまで、Pwr4.2では38AWG~16AWGまで、Pwr5.7では16AWG~12AWGまで対応

タツタ電線が大幅続落、1Q不振で通期純益14%減に下方修正

・2020年3月期の第1四半期連結決算が売上高134億500万円(前年同期比8.1%減)、純利益3億2000万円(同67.1%減)と不振

・第2四半期累計および通期の予想を下方修正し、株価が下落

・貿易摩擦の長期化や携帯端末市場の低迷などが響いて機能性フィルム、機器用電線の販売が伸び悩む

日本モレックス、完全絶縁壁構造を備え高電流に対応する2.50mmピッチ「Nano-Fitパワーコネクター」に電線対電線用プラグハウジングを追加

・Nano-Fitは隣接端子との間に絶縁壁を設けることで完全な電気的絶縁性能を確保、かつ損傷リスクも回避

・追加された電線対電線用プラグハウジングは、1列2~8極の「200277シリーズ」と2列4~16極の「201444シリーズ」

・極性キーと色分けの二段階での防止機能により、誤嵌合を防止、かつ組立時間の短縮にも寄与

ポルシェ 4車種 電動パワーステアリング不具合

・「Panamera 4S」「Panamera Turbo」「Panamera Turbo S」「Panamera GTS」の操縦装置(電動パワーステアリング)に不具合

・エンジンが始動しなくなったり火災に至る恐れがあるとしてリコール

・パワーステアリングのワイヤーハーネスが他部品に挟まれ、被覆が損傷し短絡の恐れ

電線業界 RoHS2対応ほぼ一巡

・電線業界の欧州環境規制の改正RoHS指令(RoHS2)対応がほぼ一巡

・約2年間の取り組みを経て、メーカーの生産切り替えとともに問屋在庫の入れ替えも完了

・新規制への移行に伴いコストは上昇、販価に折り込んで吸収

坂東電線、ラオスで機器用電線生産。東南アジアの需要捕捉

・坂東電線はラオスのサワンナケート県で電線の生産を開始

・東南アジアの車載機器や家電向けので需要拡大を見込み、中国人件費高騰による生産シフトによるニーズも高まると分析

・現在の生産設備は押出機2、受注拡大に合わせて撚線設備の導入など増強予定

日本モレックス、独自のフロート機構によってピンとソケットの位置ズレに対応する高電流パワー用コネクターシステム「Coeur CST」を発表

・「Coeur CST」は30Aから200Aまでの高電流への対応する基板対基板、基板対バスバー、バスバー対バスバーの相互接続が可能なパワー用コネクターシステム

・直径の異なる3種(8mm、6mm、3.4mm)を取り揃え、終端処理は表面実装、プレスフィットおよび圧着が利用可

・フロート機構によって接点に応力が加わらないため、ピンのたわみを防止

昭和電線HD、ユニマックを完全子会社化 車載向け巻線攻勢

・昭和電線HDはユニマックの株式の45%をフジクラから取得し完全子会社化、社名は昭和電線ユニマックへ

・ユニマックはフジクラとの共同出資会社で、株式取得額は非公表

・電気自動車などの車載分野での販売を強化し、高品位な巻線の開発を進める