業界ニュース2019年11・12月
2020年01月10日
2019年の12月となりました。今年も残すところあと少しとなりました。暖冬なのか例年より暖かい感じがしますね。
12月は2019 ユーキャン新語・流行語大賞が表され、大賞にはラグビーW杯日本大会のチームのスローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」が選ばれました。他にも上位には「軽減税率」「スマイリングシンデレラ/しぶこ」「タピる」「免許返納」「闇営業」「令和」など今年のトレンドが見て取れますね。
それでは、2019年11月、12月の業界ニュースや記事を紹介します。
ケーブルドラムのケーブル引き出し、巻き戻しが便利になるケーブルドラムローラーを発売
・サンワサプライはケーブル引き出し、巻き戻しが便利になるケーブルドラムローラー「LAN-TL16」を発売
・対応ケーブルドラム幅は最大540mmで、耐荷重は100kg、ローラー間隔の調節が可能で102~600mmまでのドラム径に対応
・持ち運び可能で現場でのケーブル加工工事や、倉庫でのケーブル加工などに便利
日本モレックス、ミドルレンジの電源用途に向けた「Mega-Fitパワーコネクター」に2列電線対電線用コネクターおよび1列電線対基板用コネクターを追加
・Mega-Fitは5.70mmピッチで1端子あたり25.0Aに対応し、コンパクトな設計でありながら高い電源供給を実現
・追加された2列電線対電線用コネクターの極数展開は2~12で、1列電線対基板用コネクターは2~8
・本コネクターは商用車、家電製品、産業機械、テレコミュニケーション/ネットワーキングといった様々なアプリケーションに適用可
セイコーエプソン、プリンターヘッドの外販拡大
・セイコーエプソンはスタートアップ企業のエレファンテックとの提携をテコに、電子機器などに使うプリント基板製造などにプリンターヘッドの活用範囲を広げる
・エレファンテックは東京大学発のスタートアップ企業で曲がるタイプの「フレキシブル基板」の製造で独自技術を持つ
・エレファンテックは、将来的には世界的に市場規模の大きい自動車のワイヤーハーネスにも自社の印刷技術を活用したいとい意向
オムロン/250kgまで搬送可能な自動搬送モバイルロボット発売
・LDシリーズは、人や障害物を自動で回避しながら最適なルートを自ら考え、決められた場所に荷物を届ける搬送ロボット
・自動車産業のトランスミッションブロックやシート、ワイヤーハーネスなどかさの大きいものの搬送作業を自動化することが可能
・工場や倉庫内で製品や材料を移動させる作業は頻度が高く人件費も高騰しており、モバイルロボットはこういった問題を解決するのに役立つ
断線しても繰り返し復活する「ゾンビケーブル」、そのユニークな仕組みとは?
・ゾンビケーブルではコネクタとケーブルが圧着されておらず、ケーブルはレバーで挟むことでコネクタに固定
・ケーブルの付け根に断線が発生すれば、レバーを外してケーブルをコネクタから抜き、断線した箇所をハサミでカットした上で、再度コネクタに差し込んでレバーでロック
・加工時に専用のかしめ工具を使うこともなく、またケーブル先端をストリッパーで剥くこもない
フィリピン貿易産業省、日本企業の2億1,500万ドルの新規投資を示唆
・複数の日本企業が総額2億1,500万ドルの新規投資をフィリピンに行う予定
・投資の産業分野はインフラや鉄道、電気自動車(EV)、公共交通システム、小売業、製造業、ロジスティックス、倉庫、ファクトリーオートメーション、建設、不動産と多岐
・具体的な案件として小型四輪EVの開発、ワイヤーハーネスの製造拠点の拡大への投資などが挙げられる
日本モレックス RASTコネクターシステムに電線対電線用を追加
・家電製品や自動車照明の電源用途向け電線対基板用「RASTコネクターシステム」に電線対電線用のバージョンを追加
・RASTコネクターシステムは、ヘッダを実装して嵌合する電線対基板だけでなく、プリント基板に直接はめ込むこともできる
・米国のUL-94V0規格と欧州安全規格のIEC-60335-1第4版に準拠し、ハウジング材料が燃焼性、着火性を試験するグローワイヤ試験に合格
ハロゲンフリーの熱収縮チューブ 「ヘラシュリンク TU28シリーズ」 販売開始
・ヘラマンタイトンは、ハロゲンフリーの熱収縮チューブ「ヘラシュリンク(R)TU28シリーズ」を販売開始
・欧州統一規格(EN45545-2:HL3)、鉄道車両用材料燃焼性試験に適合した優れた難燃性
・架橋ポリオレフィン製で柔軟なため、作業性に優れる
ヘラマンタイトン株式会社、「ホルダークリップ」販売開始
・ヘラマンタイトン独自のファーツリー形状を採用、1種類で幅広い範囲の板厚に対応し部品点数の削減に貢献
・クリップ部は開閉可能で、メンテナンス時にハーネスを動かしたり取り外すことができる
・ドーム型の支えが付いているため、パネルに取り付けた後でも安定した固定ができ、埃などが侵入しにくい
配線作業の自動化も、細いケーブルを認識できるセンサー
・クラボウは「高速3Dビジョンセンサー クラセンス(ケーブル認識用)」を開発
・線状の対象物をカメラで捉え、ワークの形状や先端からの距離などを認識
・ロボットがケーブルなどの柔軟な線状物をつかんで加工機に挿入したり、治具にセットしたりできるようにする