クリーナーの検証
2017年04月17日
ワイヤーハーネスの製造工程ではコネクタ、ケーブル、電線などに付着した汚れを落とす作業では汚れの度合いに応じて様々なクリーナーを使用します。各種クリーナーの特徴や作業性をコストも比較しながら紹介します。
・激落ちくん(LEC)
洗剤を使わず、水だけで汚れを落とせるスポンジクリーナーです。スポンジ状の激落ちくんに水を含ませて、対象物を軽くこするだけで汚れが落とせます。汚れを落とした後に乾拭きが必要で、消しゴムのように少しカスが出ます。価格は数百円程度です。
激落ちGIGA(LEC)
・ブレーキ&パーツクリーナー魂 2000(モノタロウ)
メーカから発信されている使用事例によるとブレーキライニングやブレーキドラムや機械部品等に付着したオイルやグリース等の汚れを落とすためのクリーナーですが、ワイヤーハーネスの部品の汚れ落としにも使えます。汚れ部分にクリーナーを塗布して、布やスポンジで汚れを落とします。単価は概ね200円程度と非常に安価です。
ブレーキ&パーツクリーナー魂 2000(モノタロウ)
・無水エタノール(健栄製薬)
液体のクリーナーで布などに染み込ませて汚れを落とします。メーカの使用事例によると器具・物品の殺菌・消毒に使用する液体ですが、汚れ落としにも使用できます。単価は概ね1000円程度で、しつこい汚れに効果的です。
無水エタノール(健栄製薬)
<まとめ>
作業性を考えると激落ちくんは乾拭きが必要でカスの清掃も必要となり、スプレー型や液体型のクリーナーに劣ります。また、液体のクリーナーは布などに染み込ませて使用するため多めに染み込ませてしまった場合は無駄が出ますが、スプレー式の場合は使用量を調節しやすく長持ちという特徴があります。コストはブレーキ&パーツクリーナー魂 2000が最も安価です。
作業性とコスト面から日常で使用するにはブレーキ&パーツクリーナー魂 2000が効果的です。