ワイヤーハーネスの製造工程
2017年03月31日
ワイヤーハーネスの製造工程は大きく工程順に分けて以下のように分類することができます。各工程の作業を通して図面の仕様通りに部材を加工し、顧客要求を満たしたワイヤーハーネスを顧客に供給します。
1: | 電線切断 |
2: | シース剥き |
3: | 介在物・シールド処理 |
4: | 銘板作成 |
5: | チューブ等挿入 |
6: | 被覆剥き |
7: | 半田 |
8: | 圧着 |
9: | 融着 |
10: | 圧接 |
11: | 組立外装加工 |
12: | その他特殊加工 |
13: | 検査 |
14: | 梱包 |
15: | 出荷 |
上記の工程と順番はあくまで一般的なものであり、実際は製品によっては不要な工程が存在したり、作業効率を重視して加工を容易にするため工程順序を変化させたりします。また、使用部品の一部が入手出来ておらず、加工が出来る作業工程を先に進める場合もあります。
加工作業の内容は「電線を切る」、「電線にチューブを挿入する」といった未経験者でも出来る簡単な作業から、「半田で細い電線を結線する」、「回路数の多い複雑なワイヤーハーネスを組み立てる」など習熟した技量が必要な作業もあります。いずれの作業も図面の仕様通りに部材を加工する注意力と性格さが求められます。また、加工の習熟に伴い作業スピードの向上も要求されます。品質良く早く加工することで、製品の付加価値は増加します。
各種作業は工具を使用しない手作業やハサミ・ニッパーなど手工具を用いた手作業、機械作業と手作業の両方でおこなう半自動作業、全自動機を操作し機械が作業をおこなう全自動作業に分類されます。
製造は作業を細分化し各担当を作業順に流れるように配置したライン作業と複数工程を1名の担当がこなす非ライン作業に分類できます。製造ロットが大きい場合は機械を利用した半自動・全自動作業を利用しライン作業を導入する傾向があり、逆に製造ロットが小さい場合は手工具を利用した非ライン作業を導入する傾向があります。