業界ニュース 2017年6月
2017年06月26日
2017年の6月となりました。梅雨入りが南から徐々にはじまってきました。梅雨が明けたら暑い真夏がやってきますね。気候が変動するこの時期は体調を崩しやすいので気を付けてください。
6月は「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法が、与野党の激しい攻防の末に可決・成立しました。メディアでも重点的に報道され、国会の周辺で夜を徹して反対を訴え続けていた人たちの姿も印象的でしたね。加計学園の獣医学部新設をめぐった問題も大きく報道されました。
それでは、2017年6月の業界ニュースを紹介します。(今回は一部6月ではなく2017年序盤のニュースも含まれています。)
古河AS、自動車用ワイヤーハーネス用の防食端子ラインナップ拡充
・自動車用ワイヤハーネスのアルミ電線に適用する防食端子「α端子シリーズ」を大幅に拡充し量産
・「α端子シリーズ」は既存コネクタハウジングへの適用可能
・今後は「α端子シリーズ」対応型圧着設備の販売体制を整備
カーボンナノチューブを用いた塗料で電磁波遮蔽、自動車用ワイヤーハーネスに活用期待
・産業技術総合研究所がカーボンナノチューブを用いた水性塗料により99.9 %以上の電磁波遮蔽能を持つ塗布膜を開発
・高温での耐久性、柔軟性があり自動車用ワイヤーハーネスやロボットなど様々な分野に応用可能
・複雑な形状の筐体や部品を基材として電磁波遮蔽を実現できる方法が注目されている
住友電工 全社で自動車の次世代化を支援
・社内横断型組織で横串連携を推進し、諸課題に対応
・ワイヤーハーネスや電装、防振ゴムなど強い領域と新分野を集結させてシナジーを発揮
・コネクテッド・カー、自動運転などを次世代分野の開発を視野に入れた動き
自動車部品業界『他社牽制力』ランキング デンソー、住友電装、矢崎総業がトップ3
・『他社牽制力』ランキングとは他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計したもの
・2位の住友電装で最も引用された特許は、「立体的なワイヤハーネス形成方法」
・3位矢崎総業では「アルミニウム合金電線との圧着接続に適した圧着端子」に関する特許の引用件数が多い
JST、大幅なコストダウンを実現した圧着端子を開発
・本圧着端子製造は独自の新製造方式により大幅なコストダウンを実現した圧着端子を開発
・新開発の製造方式は非開示で、非JIS品
・市場の反応をみて順次、ラインアップを順次拡大予定