加工・検査・技術カテゴリー記事一覧

ワイヤーハーネスの部品仕入先評価

2017年04月05日

加工・検査・技術

ワイヤーハーネスを構成する部品の仕入先評価についてご紹介します。評価するポイントは大きく分けて「与信の評価」と「サービス内容の評価」の2点です。 ・与信の評価  与信とは信用を与えるという意味です。商取引をおこなう場合は取引先をどの程度信用していいか評価する必要があります。信用が低い部品仕入先は倒産リスクが高く、部品供給の安定性が低い場合があり、商取引をするには与信を評価すべきです。 ……

ワイヤーハーネスの品質とは

2017年04月05日

加工・検査・技術

 品質とはISO9001では「本来備わっている特性の集まりが要求事項を見たす程度。」と定義されています。なお、特性とは「そのものを識別するための性質」、要求事項とは「明示されている通常暗黙のうちに了解されている、または義務として要求されているニーズ又は期待。」と同じくISO9001で定義されています。  定義は難しく感じますが、要は品質とは「製造された製品だけでなくサービスも含めて、顧客が求……

ワイヤーハーネスのその他特殊工程

2017年04月05日

加工・検査・技術

ワイヤーハーネスの製造工程で、通常はあまり発生しない特殊な加工工程について紹介します。 ・ツイスト線・撚り線の製作  単線を複数本撚り合わせてツイスト線・撚り線を製作します。2,3本の細い汎用的な電線であれば電線メーカがツイスト線・撚り線の製作に対応してくれる場合もありますが、特殊な電線や太い電線は問題もあり電線メーカが対応してくれない傾向にあります。また少量しかツイスト線・撚り線を必……

ワイヤーハーネスとUL規格

2017年04月05日

加工・検査・技術

ワイヤーハーネスに関連するUL規格はULトレーサビリティプログラムのワイヤリングハーネス(Wiring Harnesses、UL登録カテゴリーZPFW2)とプロセストワイヤー(Processed Wire、UL登録カテゴリーZKLU、ZKLU2)です。 UL認証を得たワイヤーハーネスはUL認証を得た各構成部品を組み立てて製造されます。UL認証を得た各構成部品には以下のようにULに対応している……

ドライヤーの検証

2017年04月05日

加工・検査・技術

ワイヤーハーネスの製造工程では熱収縮チューブに熱を加えてチューブを収縮する作業にドライヤーを使用します。各種ドライヤーの特徴や作業性をコストも比較しながら紹介します。 ・プラジェット(石崎電機製作所)  プラジェットは約450℃(温度測定は吹出口より10㎜の位置)の熱風が出るドライヤーで、先端に熱風を集中させる細いノズルAT-21を装着すると500℃(温度測定は吹出口より3㎜の位置)程度ま……

ワイヤーハーネスを加工するには

2017年03月31日

加工・検査・技術

ワイヤーハーネスを加工する方法をご紹介します。ワイヤーハーネスを自宅で簡易的に加工する方法とビジネスとして工業的に加工する方法を以下説明します。 <簡易的な加工方法>  自宅であまり複雑な回路を持たないワイヤーハーネスを加工する方法をご紹介します。自作の機器配線やロボット・機械の製作、メンテナンスなどに使用するために自宅でワイヤーハーネスを加工したい場合は材料の調達と使用工具は必要最低限……

ワイヤーハーネスの電線切断工程

2017年03月31日

加工・検査・技術

 ワイヤーハーネスの加工における最初の工程は一般的に電線切断工程です。ワイヤーハーネスは基本的に電線の端末を加工した製品ですので、まずは電線を切断しなければ他の工程を進めることができません。電線切断工程では製品に使用される電線やケーブルを必要な長さに切断します。  電線切断工程は取出し、測長、切断、束ね・巻取り作業に分類されます。電線やケーブルは百~数百m程度で巻かれた束やドラム巻の状態で流……

ワイヤーハーネスの銘板作成工程

2017年03月31日

加工・検査・技術

 ワイヤーハーネスの加工における銘板作成工程について紹介します。ワイヤーハーネスは各種機器に動力となる電力と、機器制御のための電気信号を伝達する役割を持ち、様々な部品や機器を繋げます。ワイヤーハーネスを部品や機器に取り付ける作業では、ワイヤーハーネスの各端末部や分岐部分に行き先や信号名が記載されていると便利です。そのため、各端末部や分岐部分には銘板と呼ばれるテープやチューブに行き先や信号名を印字し……

ワイヤーハーネスの部品調達

2017年03月31日

加工・検査・技術

 ワイヤーハーネスを構成する各種部品(電線・ケーブル、端子、コネクタ、外装品など)の見積方法について紹介します。見積の依頼方法はFAXまたは電子メールが主流です。取引先によっては電話にて口頭で見積を依頼することが出来るケースはありますが、見積依頼と回答の記録が残らないためトラブルの原因になりかねません。口頭で簡易的に確認した場合でも、後にFAXまたは電子メールで見積の証拠を残しましょう。 ・……

ワイヤーハーネスの規格・標準

2017年03月31日

加工・検査・技術

 ワイヤーハーネスは主に電線・ケーブル、端子、コネクタ、外装品を組み立てた部品の集合体です。ワイヤーハーネス本体、またはそれを構成する各種部品は様々な規格(材料・構造および加工方法・性能・試験方法等について定めた標準)や法律に準じて製造されています。また電気・電子機器には安全規格と呼ばれる機械の安全に必要な事項を定めた規格が存在します。  各規格は国際的に標準化され利用されている国際規格から……